普段意識していなくても、意識しだすと常に目に入るようになります。
例えば人を好きになったとします。
そのことに気づいていても気づいていなくても、その人ばかり目で追ってしまったり気がつくといつも目線にその人がいるなんてこと経験したことがありませんか?
例えば街中で目をつぶって「赤いものがどれだけありますか?」
という質問したとしてもあまり多くの赤いものがあるとは思えません。
しかし、赤いものに意識して見渡してみるとあれもこれもとたくさんの赤いものが目に飛び込んできます。
つまり人は意識するかしないかで、状況が一変するのです。
今回は意識することで体に変化を起こすダイエットのお話です。
意識と無意識
私たちは普段の生活では要所要所でしか意識しません。
それは一度経験したことに対しては経験予測で行動するため、意識を集中しなくてもできるからです。
例えば幼少期では経験が少ないため、いろんな経験が鮮明に記憶として蓄積されます。
自分が体験したことのない新しい経験をした時、人は脳をフルに使ってインプットするからです。
その後経験を重ねて大人になった際、日常が経験済みのことが多いため脳がアイドリング状態となって意識せずとも行えるため記憶として定着しにくくなり時間の速度を速く感じたり、したかしていないかを思い出せないようになったりします。
それは、脳の老化ではなく意識をしているか無意識なのかの違いなのです。
そして無意識の状態では脳がアイドリング状態であまり使われないため、脳の細胞が活性化されず減っていくため物忘れやうっかりなどの脳の老化のように感じるようになります。
しかし、脳は使えば使うほど細胞を増やすことができる年齢と細胞が反比例しない唯一の部分なのです。
脳をダイエットに活用する方法
意識と無意識で脳が活性化するかどうかのお話をしました。
脳はカラダのあらゆるところに指令を出す重要な部分です。
私たちが手足を動かせるのも脳が神経に信号を送って動かしているからです。
また、脳が様々な指令を出すことでストレスを感じたり幸福を感じたり、カラダのあらゆる部分の機能を正常に働かせたりととても重要な部分で、この仕組みを理解することで逆に脳を操ることも不可能ではありません。
例えば脳をダイエットに活用するトレーニング方法のいい例として、加圧トレーニングがあります。
加圧トレーニングとは?
腕や脚を専用のベルトで軽く縛り、血流を制限しながらトレーニングを行うことで疲労物質が溜まりやすくなり脳に”激しい運動をしている”と錯覚させることによって成長ホルモンの分泌を促し、通常のトレーニングよりもはるかに少ない量で、通常のトレーニングよりもはるかに高い効果を得ることができます。
このトレーニングでは筋力アップに効果があるため痩せるというよりは代謝を上げて痩せやすいカラダに作り変えることと、引き締まったカラダにすることが目的になります
体重を減らしたい場合は有酸素運動を並行して行うことでさらなる相乗効果を得ることができるためお勧めです。
しかし血流を制限するため専門家の指導のもと、行わなければ危険を伴うため個人で加圧トレーニングをすることはお勧めしません。
意識で脳をコントロールする
脳をコントロールして行う加圧トレーニング方法をご紹介しました。
しかし、もっと身近に私たちの生活でも意識するだけでダイエット効果を発揮する方法があります。
とあるアメリカの実験では、ホテルの客室清掃の従業員に普段運動をしているかを訪ねました。
しかし、みんな答えはNOだったそうです。
客室清掃はベットメイクしたり、掃除や重いものを運んだりとかなりの重労働にもかかわらず、その従業員の人たちは血圧や体脂肪などオフィスワークの人と何ら変わらないような高めの数値だったそうです。
そこで、半分の従業員にはベットメイクや掃除などはこんだけカロリーを消費してこんな運動と同じような効果があるという風に伝え、もう半数には何も伝えで変化を見比べました。
すると3か月後に再度調べてみると伝えなかった従業員に変化は見られませんでしたが、伝えた方の従業員には明らかな体重や血圧の変化が見られたそうです。
つまり、その仕事を運動として意識していたか無意識だったかでカラダに大きな変化を与えうることがこの実験で明らかになったのです。
今の仕事にちょっと意識を足すことで、簡単にダイエット効果を得られるため是非活用していただきたい方法です。
意識でダイエットする
よくジムに行くと筋肉を意識しながら行ってくださいという風に言われます。
それは、意識することで効果が変わってくるからです。
意識するかしないかで効果が変わるなんて、にわかには信じられないことでしょうがこれは変えられない事実なのです。
脳が私たちをコントロールして食欲を感じさせたり、甘いものや堕落した生活などの楽な方を選ばせたりします。
しかし、逆に脳を私たちがコントロールすることによって食欲を抑えたりダイエットできたり、やる気で活力のある生活を送ることができたりと劇的に変化させることができます。
つまり脳にコントロールされるか、脳をコントロールするかで私たちの人生は大きく変わってくるのです。
どうすれば脳をコントロールできる?
意識と意志によってコントロールは可能です。
脳を意識してコントロールするためには知識が必要です。
脳はどんな働きをし、どんな影響を与えるのか。
戦略の基本に「まず相手を知ること」という言葉があります。
相手を知ることで何が得意か何が不得意かで攻略の糸口になります。
またそれを実行する堅い意志が必要です。
自分の理想のカラダやココロを意識してブレないように意志で固める。
それによって脳をコントロールできるようになります。
それができれば99%ダイエットは成功したようなものです。
まとめ
ダイエットの方法はいろいろあります。
他の人がその体験でダイエットできたのですから、私たちも同じような効果を得られることは確かです。
しかし、それを実行するだけの気持ちを全員が同じように持てるかというと答えはNOです。
それは自分をコントロールできる人もいれば、それが苦手な人もいるからです。
では、どうやったら自分をコントロールできるようになるのか?
それは自分が自分のことを良く理解していないからコントロールできないだけなのです。
まず、脳がどんな仕組みでどんな役割があるのかを意識し、どうすればそれをコントロールできるのか仕組みを理解できるようになれば、99%ダイエットは成功したようなものです。